うちわと蕪村
うちわあれこれ
安土桃山後期からうちわの扇面の装飾が始まり、見た目にも楽しいうちわが作られるようになります。
うちわ絵を好んで描いたのが尾形光琳。雅な情趣をたたえた光琳うちわは、実用品というよりぜいたくな調度品でした。
江戸の中期には木版技術が発達して、浮世絵のなかにうちわ絵というジャンルが確立します。
哥麿や豊国による歌舞伎役者の似顔絵や美人画、風景画を描いた「絵うちわ」が人気を博し、江戸の女性の装飾品のひとつとして大流行しました。
とくに女性たちが好んだのが人気役者の似顔絵つきのうちわ。
絵団扇のそれも清十郎にお夏かな 蕪村
なぜか日本人はうちわに有名人の顔を入れるのが好きらしいんです。
たしかに、アイドルやジャニーズのコンサートでは、ファンの顔写真のうちわがありますね。

